・プロフィール：海岸で遊んだ時に砂浜が無くなった海岸が多く、怒りを感じた！
　　（緒言） 　　　専門家でなくても、海が好きであれば、原因が見えてくる。
　　　　　　　　　　海が何とかしてくれと訴えて来るのが感じられる。

　　　　　　　　　　山歩きの好きな中高年の方も偶には海辺を歩いて欲しい。
　　　　　　　　　　昔からの自然林を破壊し山の生態系を無視した無理な植林によって荒廃して
　　　　　　　　　　いる山々以上に、海岸の砂浜が大変です。

　　　　　　　　　　サーファーを始め海の好きな皆さんには海の訴えに耳を傾けて欲しい。
　　　　　　　　　　今や具体的な行動に移る時と白浜は考えています。


　・湘南海岸の砂浜はどんどん失われているが大丈夫かな？

　　＜茅ヶ崎海岸＞　・・・湘南海岸侵食の元凶！

　　　　　　　　「茅ヶ崎漁港建設と湘南海岸の侵食（ＨＰ版）」
　　　　　　　　　

　　　　　　　　
　　＜片瀬西浜海岸＞
　　　　　片瀬漁港、建設による砂浜への影響は？？

　　　　　平成１０年に工事開始、西防波堤の延伸長さは、
　　　　　　　　　平成１０年　　５２ｍ
　　　　　　　　　　　　１１年　１１４ｍ（＋６２ｍ）
　　　　　　　　　　　　１２年　１７４ｍ（＋６０ｍ）
　　　　　　　　　　　　１３年　２６４ｍ（＋９０ｍ）
　　　　　　　　　　　　１４年　３２４ｍ（＋６０ｍ）：西防波堤の延伸は完了

　　　　　平成１３年度の藤沢市による深浅測量調査：

　　　　　　土砂収支（片瀬魚港を含む沿岸方向に９００ｍ、沖合い方向に１０５０ｍの範囲）
　　　　　　　　平成６年と３年の比較：　　マイナス １２千ｍ３
　　　　　　　　平成１３年と６年の比較：　プラス　　６２千ｍ３　・・・土砂堆積傾向で問題なし！

　　　　　　一方、汀線変化図を見ると、
　　　　　　　　平成６年と３年の比較：　　凸凹はあるが、汀線は海側に前進傾向（約＋１５ｍ）
　　　　　　　　平成１３年と６年の比較：　大部分で汀線は後退（侵食、平均約２０ｍ 西防波堤近辺で
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　最大４９．３ｍ）
　　　　　 であるが、藤沢市の結論は、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　“土砂堆積傾向で問題なし！”

　　　　　　一寸、待った！　９００ｍ X １０５０ｍの範囲で、砂浜から水深１０ｍまでの海底まで見て
　　　　　　土砂は増加していても、汀線が後退していれば、侵食が進行していると言うのが常識！

　　　　　平成１６年　建設残土というべき漁港泊地と航路の浚渫砂の内、漁港から西浜海岸へ
　　　　　　　　　　　　５７０ｍに渡り、約４７，０００ｍ3を養浜

　　　　　平成17年　上記浚渫砂の残りをその続きから引地川までの
　　　　　　　　　　　　５９０ｍに渡り、約４１，０００ｍ3を養浜

　　　　　平成18・１９年　上記の大規模な養浜を実行しても、漁港建設による西浜の侵食傾向は
　　　　　　　　　　　　　　　変わらず、侵食は進む！（湘南海岸の定点観測　で18年秋〜19年秋参照）

　　　　　この間、18年冬に引き続き19年冬に養浜工事

　　　　　平成20年　防波堤の上にウッドデッキ施行して、4月には漁港は完成！
　　　　　平成20年冬にも養浜工事か？（定点観測で20年2月に比べて21年2月に砂の増加が見える。）

　　　　　平成20年度の漁港完成後の藤沢市による深浅測量調査：

　　　　　　平成20年と13年の比較：　全面的に汀線は更に後退（侵食、平均２０ｍ、西防波堤近辺で
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　最大３０ｍ　）

　　　　以上から、漁港建設開始前の平成9年（1997年）から漁港が完成した平成20年（2008年）に
　　　　掛けて、西浜海岸の汀線変化をまとめると、
　　　　　　　　　　　　平均して　　　　　　４０ｍ　の後退(侵食）
　　　　　　　　　　　　漁港近辺で　　　　７０ｍ　の後退(侵食）　

　　　　平成18年4月の県の発表資料（１７／３０）を見ると、
　　　　　　平成8年(1996年）から平成17年(2005年）にかけて、片瀬漁港の西側海岸は漁港に近い程
　　　　　　汀線の前進量が大きく、
　　　　　　　　　　　　最大　　　　　　　　６０ｍ　の前進！
　　　　　　とのデータを提示している。

　　　　これは上記の平成16・17年の藤沢市によって実施された浚渫砂による大規模な養浜後のデータ
　　　　であり、漁港建設による砂浜侵食を隠蔽していると言われても仕様が無い。

　　　　砂浜保全から見ると、片瀬漁港は全くの欠陥漁港と言わざるを得ないし、これは茅ヶ崎漁港を
　　　　見れば、建設前から自明のことである。
　　　　このような漁港の存在を許せば、今後　茅ヶ崎漁港と同様に膨大な侵食対策費用が心配である。


　　＜平塚海岸＞
　　　　　河口の中にある須賀魚港が使い勝手が悪いのは判るが、相模川から平塚海岸に砂を
　　　　　補給する道を遮断するように、平塚魚港新港を造ることは無いんじゃないか！
　　　　　当然の結果として、新港は砂に悩まされ、平塚海岸は突き出した防波堤の影響と砂の
　　　　　補給を断たれたことから、侵食が進む！！
　　　　　（相模湾では時計回りと反時計回りの沿岸海流がある。）

　　　　　その上に、使い勝手が悪く、殆ど利用されていない！　68億円の釣り堀か！！

　　　　　ここでも、海岸管理者である神奈川県は、しこしこと養浜事業に励む！
　　　　　永久に無くならない公共事業！



　・湘南海岸の定点観測　・・・　上記3海岸の経過観察中、時々見て下さい！


　・感想と今後の行動計画

　　　海岸管理者としての県は、欠陥魚港に税金を投入し、海岸侵食を引き起こせば、海岸保全
　　　を名目に予算と要員を増やせ、地元の土建屋さんの仕事も永続的に造れると考えているの
　　　ではと勘繰ると、砂浜保護に対する県の動きの悪さが納得される。

　　　税金の無駄遣いを止めようとしない政治家や役人が、海岸を飯の種としているのではない
　　　かと疑われる。（地方によっては、残念ながらこれが実態の所もある。参照：リンクのページ
　　　の日本財団図書館より　１）九十九里浜が消える!?（南部）のURL末尾が 040.ｈｔｍ、０５３〜
　　　０５４．ｈｔｍ のページ）

　　　神奈川県では、次回の各種選挙で、マニフェストを活用して、湘南海岸の砂浜保護に取り
　　　組まない政治家・役人を追放しましょう！！
　　　各種選挙で、候補者に「あなたのマニフェストでは湘南海岸の砂浜保護はどのように位置
　　　付けられていますか？」を皆で問い掛ける所から始めましょう！

　　　”あなたの一言が、あなたの一票が砂浜を守り、次世代に健全な砂浜を残せるかどうかを
　　　決めることになります。”



　・２００７年４月再選された松沢知事の公式サイトのみを残して、海岸侵食対策のマニフェストの
　　実行を見守りましょう！！
　　今回のマニフェストには、白浜が主張する抜本対策は入っておらず、実効が上がるか今後とも
　　監視を要する。

　　　　　　　　　　　　　松沢しげふみ氏：　公式サイト

　・相模湾なぎさシンポジウム（第１回〜３回）の感想（松沢マニフェストの実現性は？）



　松沢知事が退任すると、砂防海岸課はやれやれと言わんばかりに「相模湾なぎさシンポジウム」を
　止めてしまった！　当然、成果はゼロ！

　松沢しげふみ氏は前原誠司氏と同様に松下政経塾の出身で、「言うだけ番長」でしたね。

　海岸侵食の元凶を正すことなく、財政が最早豊かでもなくなった神奈川県が相模ダムに溜め込んだ
　土砂を何ら智恵も無く浚渫に多大な費用を無駄遣いし、それに輪を掛けて浚渫した土砂を相模川で
　下流に運ぶ代わりにダンプで茅ヶ崎の柳島海岸に運び、巨大な土砂置き場を設置して、侵食された
　海岸に「賽の河原の石積み」のように延々と侵食されれば土砂を補給する養浜を継続している。




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