鹿島灘海岸の浸食状況(HP版)

       全長約96キロメートルに及ぶ弓なりの鹿島灘海岸(鹿島砂丘と呼ばれた砂浜海岸)のほぼ中央に
      位置する鹿島港の巨大な突堤により、北向きの沿岸海流を妨げ、港の北側の豊かな砂浜だった
      海岸は、数キロメートルに及ぶ浸食によりコンクリート擁壁と消波ブロックに変容
しています。

      外洋に面した砂浜や砂浜に近い所に港湾や漁港が新設あるいは拡張された所では、全国
      至る所にこの様な自然の砂浜の破壊が進んでいます。

「鹿島砂丘の面影」

鹿島港と南端にある波崎漁港新港の中間に僅かに残る鹿島
砂丘の面影
「鹿島砂丘の風紋」

風紋が見られる場所は残り少ない。
「鹿島港全景」

旧運輸省によって建設された鹿島港は砂浜海岸に大型港湾を
建設した画期的なプロジェクトで、砂浜海岸にY字型に世界
有数の掘込港を建設し、その際の砂の一部は海岸線の埋立に
使われた。

南防波堤:4,800m  北防波堤:900m

沿岸海流は南から北へ流れていることから、南防波堤の先端
から渦を発生し、鹿島港に付随した埋立地の北側の砂浜海岸
は激しい侵食に曝されることになった。
 その実態は?
下津海水浴場? 本当に海水浴場か?

下津は南防波堤の先端から直線距離で約5km離れた場所
にあり、昔は白砂青松の海水浴場であったが、今ではコンク
リート擁壁の階段!プールのように見えませんか?
下津海水浴場?」

コンクリート擁壁の階段!
良く見ると一部壊れている
下津海水浴場?」

コンクリートの階段が壊れている!
下津海水浴場?」


海水浴場だから、他の海岸侵食対策工事と違ってコンクリート
擁壁の前に
消波ブロックは置けない

(2002年2月撮影)
下津海水浴場?」


コンクリート擁壁の裏の砂が無くなって破壊!
どのように修復するのか?
「下津海水浴場のコンクリート擁壁の補修」

やっぱり消波ブロックの登場です!
(8ヵ月後の2002年10月撮影)
「下津海水浴場のコンクリート擁壁の補修」

やっぱり消波ブロックの登場です!
(8ヵ月後の2002年10月撮影)
「下津海水浴場のコンクリート擁壁の補修」

やっぱり消波ブロックの登場です!
(8ヵ月後の2002年10月撮影)
「下津海水浴場のコンクリート擁壁の補修」

やっぱり消波ブロックの登場です!
(2年7ヵ月後の2004年9月撮影)
「下津海水浴場のコンクリート擁壁の補修」

やっぱり消波ブロックの登場です!
少し沈み込みが見えるようです。更にブロックを追加するので
しょう。
(3年7ヵ月後の2005年9月撮影)
「下津海水浴場の北端より北側の浸食海岸を望む」

海水浴場でなければ、消波ブロックの使用に遠慮は無用!
「下津海水浴場の北端より北側の浸食海岸を望む」

海水浴場でなければ、消波ブロックの使用に遠慮は無用!
「下津海水浴場の北端より北側の浸食海岸を望む」

海水浴場でなければ、消波ブロックの使用に遠慮は無用!
南防波堤の先端から直線距離で約6km離れた場所にある
鹿島港の北側で最初の6号ヘッドランドが遠望できる。
「鹿島砂丘と呼ばれた砂浜の成れの果て!」

南防波堤の先端から直線距離で約6.5km離れた場所
(6号と7号のヘッドランドの中間地点)
「鹿島砂丘と呼ばれた砂浜の成れの果て!」

南防波堤の先端から直線距離で約7.5km離れた場所
(7号と8号のヘッドランドの中間地点)

白砂青松の砂浜をこのような海岸にしてもらえば、防衛庁から
「国土防衛に対する寄与が極めて大!」と表彰されるかも?!?
このような海岸では、海水浴は勿論、どこの国の軍隊も
上陸作戦を敢行することは不可能でしょうから!!


沖に向かって突き出した鹿島港の巨大な突堤が、常陸那珂港の防波堤の如く陸地に平行な沖防波堤で
あったなら、沿岸海流を妨げることも無く、海岸侵食ももっと軽微であったろうに!!


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